今や地方の田舎では過疎化に合わせて、医療機関もスパーも、役所のサービスさえも手薄になってしまっています。高齢化と少子化で、ちょっとした町でさえ不自由な思いをしている住民が増えいるのが現状でしょう。病院が無くなって、薬局すら近くにない、そんな状況を改善するようにと大手の薬局チェーンは地域に密着した店舗展開を拡大しています。そこで注目になってくるのが調剤薬剤師の確保と育成です。最近では数多くの薬剤師さんの求人が出されていることをご存じでしたか。
今までは調剤薬剤師の収入は決して高いものではなかったと言えるかもしれません。実際の年収を調べてみますと、25年度の薬剤師の平均年収は533万円でした。薬剤師の中でも比較的休めだったのが調剤薬剤師です。初任給の相場は22万〜30万円といったところです。よって初年度年収の平均的な相場は350〜400万円となります。これがドラッグストアの薬剤師ですと、新卒で30万円前後、キャリアの中途採用だと40〜50万円あたりが相場になってきます。
また調剤薬剤師の平均的な年収は400〜650万円に落ち着いていて、あまり高額にはなりにくいともいます。一方、ドラッグストアの薬剤師は400〜800万円あたりまでの幅になります。また病院薬剤師は400〜600万円になっていますので、やや低めと言えるでしょう。調剤薬局の場合、勤続3年目あたりで450〜550万円ほどになるといいます。このように入社後は順調に年収が上がりますが、そこからの昇給はゆっくりとしたものになっているようです。
地方の僻地にある薬局の初任給がとても高いという事実があります。島根県のある町では新卒の薬剤師の初任給が年収600万円という相場になっているそうです。人がいないからこそ、それだけの給料を出しても薬剤師を採用したいという思いなのでしょう。もちろん 老人施設への営業や月の処方せん枚数を増やす事などで、売上や利益に貢献できなければ無意味ですし、結局はかなりハードな仕事になるようです。
先にも言いました通り、ニーズが高まっている今、都心や周辺地域でも好条件の求人がたくさんあるのです。その多くが非公開で、薬剤師専門求人サービスにて紹介ができるようになっているのです。ネットにはリクナビ、マイナビ、ヤクステやファルマスタッフにm3.comといった専門サイトがありますので、実際に確かめてみるといいでしょう。