薬剤師の花形ともいえる新薬開発を手掛けるならば、製薬会社に就職することになります。そんな製薬会社は一般的に高収入であると薬剤師の方々には認知されている事でしょう。ですが現在はその仕事内容も多様化しています。ですから薬剤師の収入もさまざまなのです。
例えば新卒の薬剤師はまず営業から入るのが一般的で、必ずしも薬剤師の仕事が出来るとは限らないようです。そんな薬剤師の年収の幅は400万円〜1000万円と幅広くなってしまいます。営業職が中心であれば実績によって大きく変わってしまうからです。また40代以上からマネジメントを担当するようになると役職もついて900万円、1000万円をこえるケースもあるそうです。これらを踏まえると、平均収入は6〜700万円の間と言えるでしょう。調剤薬局が650万円程度でピークを迎えることを考えればかなりの高収入が期待できる職場なのです。ただし製薬会社は新卒時の年収というものが比較して低いことを理解しておく必要があります。また成果主義という事は安定的ではない事もあります。
製薬会社に入ったのだから新薬開発業務を望んで働いている事でしょうが、そこは狭き門になっています。多くのものは営業職へ、MRといって、おもに医薬品の営業を担当する仕事もあります。そのため厳密な成果主義になっているので、必ずしも高収入を得られるとは限りません。また品質管理薬剤師の仕事に着く人もいます。総合商社や食品メーカー、化粧品メーカーからの需要も増えている仕事でもあります。医薬品の品質管理が仕事ですから、製薬会社では海外などから来る原材料の品質管理や医薬品の安全性をチェックするといった、新薬開発にも関連のある職場になるのです。ですから年収800万円をこえることも珍しくないと言われています。その分実績や語学力、交渉力などを求められ、その立場になるまでには時間と努力が必要でしょう。
このように製薬会社の薬剤師は高収入ですが、その立場を得るためには資質と努力が求められます。年収目的だけでなく、自分にとって本当にやりがいのある職場なのかを客観的に確認しておくことは肝心かもしれません。製薬会社の薬剤師としての適正は、なかなか自身では見極めることが難しいでしょう。もし製薬会社を希望している薬剤師の方は、薬剤師専門の就職・転職支援サイトに登録するといいかもしれません。事前に具体的な適正をキャリアコンサルタントに相談をしてみると良いのです。また好条件の求人は非公開として、それら専門サイトに集まっていますから十分に利用するようお勧めします。