人気エリアで高収入の求人を探す場合には情報の質と量、そして鮮度が求められます。人気エリアで働きたいと考えている薬剤師は多いため、高収入の求人ともなればたちまち応募が殺到しますから、いち早く情報をチェックできる環境でないといつも後手後手に回ってしまったり、気がついた時にはすでに応募が締め切られてしまっていた、といったことにもなりかねません。
それだけにまず最新の情報をいち早く入手できる環境づくりを心がけましょう。最新の情報を掲載している情報源をうまく活用するほか、ここで働きたい、と目をつけた企業や店舗のホームページで採用情報をこまめにチェックするといった対策がオススメです。
それから業種・職種選び。人気エリアともなれば高収入の薬剤師求人を多く見つけやすいとのイメージがありますが、それは正しいとも間違いともいえます。人気エリアといえば大半が都市部となりますから、製薬会社など高収入の企業や職場が多いのは事実です。しかし一方ではそれらの求人は応募条件のハードルが高く、薬剤師の資格を取得していれば誰でも応募できるといったものではないことが多くなります。たとえば地方の場合は人手不足の影響から調剤薬局勤務でも都市部では考えられないほど高収入の求人を見つけることができますが、人気エリアともなるとそういった恵まれた環境は期待できません。
ですからあくまで自分のキャリア・スキルに見合った求人に絞って探していく必要が出てきます。基本的にはこれまでの自分のキャリアを継続できる職場の中からできるだけ高収入の求人を選んでいくことになるでしょう。先述した応募条件のハードルだけの話ではなく、よい求人には多くの応募が集まることで競争が激しくなる点もキャリアの継続が求められるおもな理由です。競争に勝ち抜くためのアピールポイントがなければいくら求人を多く見つけても採用にまでこぎつけるのは難しい、というわけです。
情報の鮮度について触れましたが、この点についてはもうひとつ、急な募集にどれだけ対応できるかどうかも鍵となります。急に欠員が生じた時の穴埋め求人が出てくることも多く、そうした求人は早く人材を確保したい事情もあって収入面をはじめ待遇がよいケースが多くなります。一方すぐに応募が殺到するだけでなく、ごく限られた範囲でしか情報を公開しないケースも少なからず見られます。こうした情報を逃さずに入手できるか、情報網の構築力が問われます。