製薬業界の中でも、大手の製薬会社の平均年収は非常に高い物がありました。そんな製薬会社の平均年収ランキングは、下記の通りです。
1位が大塚ホールディングスで1,197万円、2位がエーザイの1,093万円、3位がアステラス製薬で1,001万円、4位がキョーリン製薬HDで998万円、5位が第一三共 の974万円、6位が中外製薬で931万円、7位が武田薬品工業で924万円、8位が田辺三菱製薬で860万円、9位が小野薬品工業の841万円、そして10位が生化学工業で841万円でした。(23年度決算データより)
この数字を見て、まずはその給与の高さに驚かれるのではありませんか。上位3社の社員の平均年収が軒並み1000万円をこえているところが注目なのです。当然、薬剤師の年収は他の社員と比べて安いことはないですから、平均年収が1000万円をこえているのは明白でしょう。これは薬剤師先進国でもあるアメリカの薬剤師の平均年収と遜色がない金額です。これら企業がいかにに薬剤師を重用視しているのかが分かるでしょう。大塚ホールディングス、エーザイ、アステラス製薬の3社は、それぞれ会社業績自体も良い企業です。ですから、良い薬剤師を擁している企業の業績が良いと言えるのかもしれません。
25年度の日本の平均年収は408万円と発表されています。実際に平均年収が1,000万円をこえる企業と言えば一部上場企業でもそう多くはないのです。フジテレビや朝日放送などのテレビ局とか、三菱商事、三井物産、住友商事などの商社、そして三井住友フィナンシャルグループや野村不動産などの金融・不動産系と、一般的に高収入として知られている企業ばかりです。
そう考えると、製薬業界の給与水準は驚くほど高条件だと言っていいでしょう。医薬業界の最前線を行く研究・開発に携わる喜びは何ものにもかえがたく、努力のしがいある事でしょう。こうした恵まれた環境の中で薬剤師の専門性を発揮することが出来る職場ですから、狭き門になるのは当然と言えるのです。製薬会社への就職・転職をお考えの薬剤師の方は、それだけのキャリアや能力をしっかりとアピールする必要が出てきます。とは言っても、これは薬剤師としての能力以外の資質が求められ、なかなか個人ではアピールしきれないのではありませんか?ならば専門的な実績のある求人サポートを求めると良いかもしれません。ネットにあるリクナビ薬剤師やm3.com、ヤクステ、ファルマスタッフ、マイナビ薬剤師などの薬剤師専門のサイトをご覧になると良いでしょう。