今後の薬剤師の収入について

今後の薬剤師の収入について

年収ランキングでは常に上位をキープし、人気の職業の一つでもあるのが薬剤師です。過去の資料を見てみると、2008年以降薬剤師の年収は500万円を維持し、2012年以降は530万円以上と不景気と言われる昨今、安定した職業と言えます。では今後、薬剤師の収入はどのように推移していくでしょうか。収入をさらに上げていくために知っておくべきどんな点があるでしょうか。

現在、薬剤師業界は飽和状態という声も聞かれます。それは本当でしょうか。2004年頃から薬科大学の新設校が増加しはじめ、2006年からは薬学部6年制になったことも加わり、多くの薬剤師が誕生しています。2014年度に全国にいる薬剤師は約28万8000人でした。この人数は前年度よりも約3%の増加になります。この先も薬剤師を希望して大学に進み薬剤師国家試験を受験する学生も増える見通しです。では薬剤師の需要は現在どれほどあるでしょうか。

薬学部が4年制から6年制になったことに伴い空白の2年間と言われる、薬剤師不足の状況が発生しました。事実、2012年3月には多くの病院、調剤メーカー、薬局、ドラックストアにいたるまで「できるだけ多くの薬剤師を採用したい」との声が聞かれていました。しかし現在はその勢いも一度おさまりを見せ、各方面共に若干の重要の増加にとどまっています。つまり、薬剤師の供給数は増加しているもののそれに見合う増加が需要には見られないということです。

では今後、薬剤師は就職難になるということでしょうか。そのような訳ではありません。理由の一つは、大手ドラックストアーの拡大です。現在では都心部だけではなく、郊外にも大きなドラックストアーが増加しています。店舗数が増えるということは、そこで働く薬剤師が必要になります。二つ目は、登録している薬剤師の多くは女性ということです。資格はあるものの、結婚や出産、育児などの理由で現場を離れる女性も少なくありません。ですから、実際に登録している薬剤師全てが現役で働いているとは限りません。他にも、地方によって薬剤師不足となっている都道府県もあること。少子高齢化にともない介護や福祉にかんする知識や経験を持っている薬剤師が必要になることもあげられます。

結論として、今後数年の間に薬剤師の需要が急激に減り年収が激減するということはないと考えられます。しかし、現状だけではなくその先に必要とされる医療や介護などについて前もって考え取り組んでおくなら、今後も薬剤師として安定した収入を維持できるでしょう。

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